中国の探査車が月の裏側で謎の〈小屋〉を発見

謎の物体は、中国政府系列の宇宙開発ブログで〈神秘小屋〉と呼ばれている。
Chinese Rover Discovers Mysterious Cube-Shaped Object on Far Side of Moon
Image: Our Space/CNSA

中国の探査車が、月面で謎の四角い物体を発見した。

2021年11月、月の裏側のフォン・カルマン・クレーターを探索していた中国政府の無人探査車、玉兔2号は、ある物体を発見した。中国国家航天局系列のブログ〈我们的太空(直訳:私たちの宇宙)〉は、それを〈神秘小屋〉と名付けた。

探査車は、約80メートル離れた場所からこの物体を撮影。天文学者がその正体を判断するにはあまりに遠すぎた。しかし、玉兔2号は月で2〜3日(地球上では2〜3ヶ月)過ごし、さらに詳しく調査する予定だ。月のこの地域で大きな障害物となるのは、前述のブログによれば、クレーターや斜面だという。

この物体がいったい何なのか、まだ特定することはできない。Space.comが指摘したように、隕石の衝突で生じた岩かもしれない。前述のブログが指摘したように、この物体の隣にクレーターがあることを踏まえると、もっともらしい推測だ。

Twitterユーザーは、この物体を、気温の変わりやすい月でひと休みするためのマクドナルドやスターバックス、バス待合所などにたとえ、面白おかしく書き立てた。〈我们的太空〉も、不時着したエイリアンが建てた家かも、と遊び心を込めてコメントしている。

玉兔2号は2019年、中国政府による4度目の月探査計画である嫦娥4号のミッションで、初めて月の裏側に降り立った探査車だった。月の他の場所に比べ、裏側に関してはまだ不明な点が多い。