東欧でもっともホットなレイヴ・パーティー「KaZantip」が想像を超えていた

ドイツ在住のVICE特派員が、東ヨーロッパでもっともホットなレイヴ・パーティーとして知られる「KaZantip(カザンティップ)」を取材するため、ウクライナのクリミア半島(現在の「クリミア共和国」)に潜入。ボロボロの飛行機に乗り込む冒頭から不安だらけだが、黒海(Black Sea)に面したビーチで行われたイベントは我々の想像を遥かに超えている。

トップレス・ガールやダンサー、ゲイ、あるいはロシアン・マフィアさえも一堂に会するKaZantipは、92年の初開催から毎年欠かさず行われている恒例イベントで、共和国による統治下にありながらドラッグもセックスも(ほぼ)ルール無用。特派員いわく「90年代のイビザを彷彿とさせる」とのことだが、現地に集うレイヴァー達を「住民」と呼ぶオーガーナイザーの言葉からは、参加者同士の確かな信頼関係が構築されていることも感じさせた。

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また、奇跡的にKaZantipのプレジデントであるニキータ氏へのインタビューにも成功。現在は政治危機の真っ只中にあるクリミアだが、14年はグルジアのリゾート地アナクリアに場所を移して開催とのこと。某大物歌手の逮捕劇もあり、日本ではこういったドラッギーなパーティーに対するイメージはあまり良いとは言えないだろう(両親には絶対に教えられない)。しかし、ストレスフルな現代社会に生きるからこそ、こういった“現実逃避”はとても大事なことだとも思う。いつか参加する日のことを夢見て、まずはゴールドジムにダッシュだ!

Text by Kohei UENO