人生の意味を問うSF大作『ANIARA アニアーラ』が7月13日劇場公開

ノーベル文学賞を受賞したスウェーデン人作家ハリー・マーティンソンの代表作『アニアーラ』が、ついに映像化。
Aniara
Emelie Jonsson in ANIARA, a Magnet release. Photo courtesy of Magnet Releasing.

VICEスタジオによるSF映画『ANIARA アニアーラ』の予告が公開された。本作が描くのは、ディストピアで起こる、超現実的で不吉な悪夢のような出来事だ。

『New York Times』が「奈落の底への片道切符」と称した本作の舞台は、より良い生活を求めて地球から火星へと避難する乗客を乗せた宇宙船。出発から程なくして、事故によって燃料を失った船は、針路を外れて為す術もなく宇宙空間をさまようことに。唯一の希望は、漂流する船が他の惑星か恒星に近づき、その重力によって乗組員が針路を修正できるよう祈ることだけ。さらに不運なことに、船が他の星に近づくまでの時間もわからない。

予告では、運命に絶望した乗客たちが人生の意味を見失ったり、祈りに救いを求める姿が映し出される。原始的で快楽主義的な生活に身を委ねるしかないと、裸になったりボディペイントに耽る者もいる。『Variety』誌は今年4月のレビューで、本作を「壮大なスケールとともに、閉鎖環境に長期間置かれた人間の本質をありありと描いている」と称賛した。

『ANIARA アニアーラ』は7月13日(土)より新宿シネマカリテにて公開。