17歳の少年がインスタグラムにアップしたNYでの一番高いビルからの景色

自らを「都会の歴史家」と名乗るインスタグラム・フォトグラファー、デミド・レベデヴ は、ニューヨークの空から見た景色を撮ることに人生をかけている。眠らぬ街を一望出来る場所で目のくらむような夜景を撮っては、ほぼ毎日のようにインスタグラムにアップしている。これが話題を呼び、New York Daily NewsやHuffington Post、CBS New Yorkなど、多くのメディアで取り上げられた。驚くべきことに、彼は弱冠17歳だ。

一番お気に入りの撮影場所は、ニューヨーク57丁目にて建設中の全米一高いマンション、423 Park Avenue(※1)。完成後の高さは約1,398フィート(約426メートル)。レベデヴはこの建設現場に違法に忍び込み、一週間以上にわたって撮影を続けていたが、自らのインスタグラムにアップした写真を見た人が警察に通報し、逮捕されるに至った。もはや武勇伝と言っていいだろう。

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向こう見ずな行動力と溢れるエネルギー、生粋のニューヨークっ子ならではの洗練された感性を持つレベデヴの目線から見た現代ニューヨークの姿を数点紹介したい。はじめの2点はレベデヴが逮捕された件と並んで数々のメディアで話題になった作品。雲と靄の合間にエンパイア・ステート・ビルとワールドトレードセンター(※2)の灯りだけがぼんやりと光り、まるで天国から撮影したかのように幻想的な景色だ。ハッシュタグは、その名も#OnTheClouds。レベデヴが書いたキャプションには、「一度天国まで行って帰ってきた」とある。

そして最後にレベデヴが撮影場所を求めて仲間と街をさまよい歩く冒険物語を収めたショートフィルムもご紹介。ちょっとめまいがするかも知れないので、高所恐怖症の人は気をつけて。

レベデヴの世界観をもっと楽しみたい方は、ぜひ彼のインスタグラムをフォローしてほしい。高層ビルを見下ろせる高みに悠々と座りながらiPhoneでインスタグラムをチェックしている写真など、何とも今時のティーンエイジャーらしい一面も垣間見られる。