多くの韓国人にとって、夜こそが生活の中心だ。首都ソウルでは、多くのバー、クラブ、レストランが深夜も店を開き、24時間営業ではないにしても、日が昇るまで客を迎え入れてくれる。ひとびとは韓国の焼酎であるソジュやビールをがぶ飲みし、日中のストレスを発散するのだ。
きらびやかなバーやナイトクラブがひしめく梨泰院、ニュートロ(newtro; 現代風レトロ)スタイルの店で地元の若者たちに人気の乙支路、そして大学生たちが集う聖水洞など、特ににぎやかな夜遊びの中心地でよく見る光景だ。
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当然ながら、パンデミックによりその光景は見られなくなった。韓国政府は飲食店に対し、ソーシャルディスタンスの徹底、21〜24時の該当時間以降の営業制限(時間は新型コロナの1日あたりの感染者数に応じて定められる)の遵守を求めたのだ。
しかしようやくパンデミックへの措置が緩和され、韓国にナイトライフが戻ってきた。
2022年5月2日、韓国は屋外でのマスクの着用義務をパンデミックが始まって以来初めて解除。また今年4月には、2020年3月に導入された営業禁止令を含むソーシャルディスタンスの規制を全面的に解除しており、パンデミック以前の生活へと戻ろうとしている。
現在ひとびとは毎日のように外出し、閉店時間や追い出されることを気にすることなく飲酒の自由を享受している(ただ、マスクの着用は続けているひとが多い)。
なかには長時間働いたあとの上司や同僚との飲み会が復活することを憂慮したり、オミクロン変異株や再感染・再々感染を心配するひともいるが、大多数が夜の楽しみが2年ぶりに戻ってきたことを純粋に喜んでいる。
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