麻薬戦争
メキシコ麻薬戦争。子供を奪われた母親たちの武器なき闘い
メキシコ中に拡大し終息の兆しすら見えない麻薬戦争。殺人、誘拐、拷問、レイプ──、あらゆる凶悪犯罪が日々繰り返されるなか、東部ベラクルス州で行方不明の息子や娘を捜す母親たちが団結、行動を起こした。代表を務めるルシア・ディアスさん(63)は日本を訪れ、東京、京都、大阪を巡って「戦時下」の一般市民の窮状を訴えた。帰国前日、都内NGOオフィスで開かれた講演の模様をここに記す。
ブラックメタルよりもドス黒いウルトラメタル
MAYHEMのユーロニモスも脱帽するしかなかった、ブラックメタルよりもドス黒いウルトラメタル。麻薬戦争に疲弊した1980年代のコロンビアで生まれた、粗野で暴力的で涜神的なサウンドは、ノルウェイジャン・ブラックメタルよりもリアルだった。何が若者をそこまで駆り立てたのかをPARABELLUMのメンバーに聞く。
麻薬戦争と闘った南米メタル王の軌跡
1980年代後半のテロ時代、アンティオキア県北部にある県都メデジンは、世界一の殺人都市として知られていた。しかしメデジンはそれだけではない。コロンビアにおいて、ロック、パンク、ヘヴィメタルの中心都市でもあったのだ。それらの文化的な革命が起きていたシーンも、暴力の大混乱のなかに巻き込まれていた。
現地ジャーナリストがドゥテルテ麻薬戦争の現場を語る
ドゥテルテ大統領の就任後、フィリピンでは警察と自警団によって殺害された麻薬関係容疑者の数は、6000人以上にのぼる。殺害事件が相次ぐ現地は、実際どのような状況になっているのだろうか。残虐な現場を取材し続けてきた現地ジャーナリストに話を訊く。
自警団が闊歩するダバオ市は 殺人を認めたドゥテルテ大統領のホームタウン
ドゥテルテの就任後、警察と自警団によって殺害された容疑者の数は推定6000人以上にのぼる。その脅威がもっとも蔓延する場所こそが、彼が7年ものあいだ市長を務めたダバオ市である。
ドゥテルテ比大統領のさらなる衝撃発言
これまで多くの過激発言を繰り返し、国内外で論議を巻き起こしてきたドゥテルテ大統領が、また新たな衝撃発言をした。ダバオ市長を務めていた2013年から2016年の間、自らバイクに乗って「諍い」を探し、犯罪者を「殺すため」に市内を巡回していたという。
コカインが脳の毛細血管に与える悪影響
体内でコカインは何にどう働きかけ、ドラッグの王座をキープし続けているのか、特大雑把にまとめてみた。コカインをコカインたらしめる理由は、脳内でのコカインの活躍にありそうだ。
THE NEW KING OF COKE 新たなるコカイン帝国ペルー(5)
一時はコロンビアを凌ぎ、世界一のコカインカ帝国にのし上がったペルー。コカイン消費大国アメリカにとって、ペルーは新たな脅威となった。米政府は、コロンビアに鉄槌を下したのと同様、ペルーのナルコスにも鉄槌を下す。
THE NEW KING OF COKE 新たなるコカイン帝国ペルー(4)
ペルーのリマには、コカインの流通に巻き込まれ、検挙される外国人が後を絶たない。不運にも容疑者となった外国人たちは、リマでどのような生活を強いられるのか。
THE NEW KING OF COKE 新たなるコカイン帝国ペルー(3)
コロンビアのナルコスは、コカインの精製法もペルー人に伝授した。幼少からコカインに親しむコーク・マエストロに、コカイン精製法とペルーの現状を訊く。