不法移民
『海は燃えている』② ジャンフランコ・ロージ監督の映画観
『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島』で、国際社会が抱える移民・難民問題を改めてわれわれに提示したジャンフランコ・ロージ監督。彼が撮らえ、表現する、アフリカからの移民、難民たちの欧州移住の窓口になったランペドゥーサ島の現実は、日々、新天地を求めて移民、難民が世界中から訪れる、ここ日本の現実と何ら変わらない。
『海は燃えている』① ジャンフランコ・ロージ監督が観た現実
2016年2月のベルリン国際映画祭で金熊賞に輝いたジャンフランコ・ロージ 監督の『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』は、イタリアのランペドゥーサ島と地中海を舞台にした迫真のドキュメンタリー映画だ。長閑に暮らす島民と、新天地を目指す移民が生みだすコントラストは、現実の不条理さを、あまりにも的確に表現している。
スマホの壁紙から窺う難民たちの人生
ベルリンに到着した難民の数人に、自身にとってのスマートフォンの意味を教えてもらった。ある人たちは、失った家族、もしくは離別中の愛する人のアルバム代わりとして、また単純に、ボロボロのボートで向かったヨーロッパへのナビ代わりに使用した人もいた。
12月3日に大統領選勝利パレードを開催する KKK団体
ニューヨーク、オレゴン、カリフォルニアなど、民主党が勝利を収めた州では、次期大統領に選出されたドナルド・トランプへの抗議デモが繰り広げられているが、熱心なトランプ支持者が多い地域では、祝賀パレードの開催が予定されている。
第45代アメリカ合衆国大統領 ドナルド・トランプ誕生
政治学者による因習的な知識や世論調査、メディアをひっくり返し、驚くべき大番狂わせを起こしたドナルド・トランプは、民主党候補のヒラリー・クリントンを下し、第45代アメリカ合衆国大統領に選出された。
東アフリカのクレープ「インジェラ」で夢を追い続ける ソマリア難民女性シェフ
カリフォルニア州オークランドに住んでいるハリモ・アリ・イサクは、ソマリア難民。難民のキャンプ地であったケニア・ダダーブにおいて、初めてレストランを開業。イネ科の植物であるテフの粉を水で溶き、発酵させたクレープのような主食「インジェラ」を難民たちに提供してきた。
BREAKING BORDERS(DISPATCH 3) 緊迫する難民と警察の対立
セルビアとの国境に近いハンガリー・ロスケ。ここから相当数の難民たちがキャンプに移動するが、その数があまりに多いため、彼らは何日もここで野宿生活を強いられている。脱走をする難民や、デモなどによる混乱も起こっており、すでにハンガリー政府は警察を配備。警戒態勢を強め、攻撃的な鎮圧行動を始めている。
シチリア島で暗躍する難民ブローカーが後を絶たない理由
ギリシャからドイツを目指す、バルカン・ルートだけが難民の途ではない。シチリア島に流れ着く難民も後を絶たない。しかし、EU、イタリア当局は、あまりの難民の多さに、何ら有効な対応策を打ち出せないでいる。そんな状況のなか、擡頭してきたのが「難民ブローカー」だ。
BREAKING BORDERS(DISPATCH 2) 待つことしかできない難民たち
セルビアとの国境に近いハンガリー・ロスケには、現在相当数の難民が足止めをくらっている。難民たちはここから難民キャンプに移動するが、あまりにその数が多いため、各キャンプは彼らを収容しきれない。彼らが主に目指すのは、難民受け入れに寛容な姿勢を見せるドイツ。
ジョーカーマスクの脅迫から見る カナダのイスラムフォビア そして難民問題
ジョーカーマスク男の脅迫映像が公開されたカナダでは、イスラム教に対する嫌悪感が高まっている。ピーターボロ・モスクで放火事件があり、トロントでは女性が殺害されたほか、脅迫事件や嫌がらせが数件報告されている。
BREAKING BORDERS(DISPATCH 1) 壊れゆく国境
中東情勢の悪化により、ヨーロッパを目指す難民たち。その数は日々増え続けており、今後、100万人以上の難民が渡欧すると予測されている。ここハンガリーの首都ブタペストにあるケレティ駅には、シリア、イラク、アフガニスタン、アルメニアを中心とする数千人もの難民が押し寄せている。
難民、少年兵からハリウッド俳優へ 南スーダンの過去と未来を背負うゲール・ドゥエイニーの肖像
ゲール・ドゥエイニーは1978年に生まれ、1980年代に第二次スーダン内戦で戦った「スーダンのロストボーイズ」として知られる子供の一人だ。彼は読み書きを覚える前に戦闘を覚え、思春期を迎える前にAK-47のマシンガンの部品すべてを覚えてしまった。