モスル

  • IS情報を流し続けた謎の素人ブロガー

    ISがイラク北部の都市モスルを占拠した2014年6月初め、ある地元住民がブログを開設し、支配下にある現地の実情を伝え始めた。「ジャーナリストではない」人物が公開した〈モスル・アイ〉には、モスルにおけるISの決定、動向、計画が綴られていた。記事の内容は、街の状況を伝える日報から、ISのイラク軍に対する作戦、戦略の詳細まで多岐にわたる。

  • となりのイスラム国

    「同級生のお父さんが、イスラム国の戦闘員だったんだよね」12歳の少年が大きな目でこちらをきっと見据えて答えた。彼の口から出た、「同級生のお父さん」というありふれた言葉の後に、「イスラム国の戦闘員」なんていう恐ろしい言葉が続くとは予想もしなかった。

  • モスル東部における イラク軍による作戦実行直後の混迷

    ISに制圧されたモスルを奪還すべく、米国が主導する有志連合軍とイラク軍は、2016年10月より作戦を開始した。現在まで続くモスルでの紛争により、街中の至るところが破壊された。

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  • 覆されたモスルの日常

    モスルは長い歴史を持つ美しい街だった。古代遺跡、モスク、教会が立ち並び、イラク2番目の規模を誇る大学もあった。夜になると、通り沿いのカフェはモスル市民で埋め尽くされる。チグリス川の土手では、住民たちが火炉の周りに腰掛け、川で釣れたばかりの魚、マスグーフを炙って頬張っていた。

  • モスル奪還へ 「人間の盾」で抗戦するIS

    11月1日、イラクのハイダル・アル=アバーディ(Haider al-Abadi)首相は、モスルで有志連合軍相手に戦闘中のIS戦闘員に対し、「もし神が望むなら、われわれは蛇の頭を切り落とすだろう」と国営テレビで表明した。「ISにはもう選択肢は残されていない」と首相は続け、「降伏するか、死だ」と言明した。

  • モスル奪還への道 ② 処刑そして性奴隷にされた山民

    バクダットからおよそ400キロ北西に位置するイラク第二の都市モスル。2014年6月よりISが占拠しているが、2016年3月、イラク政府は、アメリカを中心とする有志連合の協力と共にこの地の奪還作戦を開始。モスルを取り戻すことが、IS壊滅への道に繋がるのだ。シリーズ第2回。

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  • モスル奪還への道 ① 丘上からISを狙うペシュメルガ

    バクダットからおよそ400キロ北西に位置するイラク第二の都市モスル。2014年6月よりISが占拠しているが、2016年3月、イラク政府は、アメリカを中心とする有志連合の協力と共にこの地の奪還作戦を開始。モスルを取り戻すことが、IS壊滅への道に繋がるのだ。シリーズ第1回。

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